歯が抜ける=恐怖心から痛みが出る
特に初めて乳歯が抜ける経験をするお子さんは歯が抜ける事自体への恐怖心から、必要以上に強い痛みを感じることもあるようです。
今までと違う乳歯の違和感を痛みと捉え痛みを訴えるのです。
そんなお子さんの気持ちを頭ではわかっていても、親御さんとしては対処に困る場合も出てくるでしょう。
生え変わりに伴う痛みは個人差が大きい
通常、乳歯の生え変わりの時には、永久歯が乳歯の根を吸収しながら発育してきます。その後最終的には乳歯は根がほとんど吸収された状態になりグラグラと揺れ始め歯冠だけの状態になります。
この状態になるとそれほど大きな痛みはなく、乳歯は自然と抜けてしまうことも多いのですが多少は痛いと感じることもあります。
食事ができない程の痛みは要注意
多少の痛みはあっても、歯の生え変わりは成長に於いて異常ではありません。
少しの痛みでは特別心配したり、歯医者さんを受診したりする必要はほぼありません。
しかし、食事の度にひどく痛がって、きちんと食べられない場合は要注意。
あまりに痛い様子が見られるのであれば、歯肉の炎症なども疑われます。
まずは一度歯医者さんに相談してみるのもよいでしょう。
グラつく歯を無理に抜くのはちょっと待って
痛みや違和感を長引かせないようにと、歯がグラつき始めたら手を加えて抜いてしまうという親御さんもいます。
グラついている乳歯の根元に糸を結びつけて強く引くといった昔ながらの方法もありますが、無理に力を加えて抜くことは強い痛みを発生させる元ともなるのであまりおすすめできません。
これはお子さんが初めて耐える歯の痛みかもしれません。
グラつく歯を気にして自身の舌や指で押したりしているうちに、早く抜けるということもあります。
虫歯の痛みと生え変わりの痛みはどう違うのか?
「歯が痛い」というお子さんの訴えが、虫歯によるものなのか、歯の生え変わりによるものなのか、すぐには判断できない場合もあります。
虫歯が進行して神経触るズキズキした痛みでない限り、虫歯の痛みも生え変わりの痛みも、痛みの種類に大きな違いはないケースも多いもの。
あまりに痛がるようなら、早めに歯医者さんを受診することも大切です。
もちろん、乳歯が自然に抜けても長く痛みが残るようなら、生え変わり以外の原因が隠れている可能性も考えられます。
こうした場合も早めの受診をおすすめします。